アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカの大学スポーツの人気の秘密---- 一極集中を嫌う国民性/価値観の多様化
前回のエントリーで、アメリカの大学が如何に金満であるかを記述しました。スポーツトップ大学では、Footballで1試合5万人から10万人、Basketballで2万人くらいの観客動員があり、この金満さの源泉になっています。

アメリカはスポーツ文化の進んだ国と言われていますが、大学ごときで、この大観衆を集める人気はどこから来ているのでしょうか?今回はこれを説明してみたいと思います。





一極集中を嫌う国民性/価値観の多様化

まず、この国民性である事が大きな要因でしょう。プロスポーツもそうですが、国土が広大なアメリカでは日本の様な一極集中は起きません。

プロ野球を例にとると、日本では、首都圏や関西圏の大都市のある球団が、全国的に有名で人気があります。巨人や阪神です。当方の故郷の大分でも、巨人ファンや阪神ファンが多いものです。
多くの人が、一回は東京や大阪に行って大都市の魅力に惹かれたり、又若い人は将来大都市圏で暮らしたいと思っているのでしょう。その思いが、スポーツの世界でも贔屓になってくるのでしょう。

ところがアメリカでは、これの対極にあります。当方の周りでも、ニューヨークやワシントン、ロサンジェルスに行くどころか、飛行機に乗ったことも無い人が多くいます。アメリカではミクロで見ると、大都市のドーナツ化現象が起きており、居住に関していえば、いわゆる都市部よりも周辺近郊地域の方が人気があります。大都市崇拝は日本ほど強くありません。

又、大都市の魅力も各カテゴリーで分散しています。ニューヨークは経済(と言うより、金融)の中心地であり、政治はワシントン。メディアは(ニューヨークもですが)CNNで有名なアトランタであり、と分散しています。

これにより、野球で言うとヤンキースはその戦歴や歴史も素晴らしく、世界の大都市のニューヨークをフランチャイズにしているので、ここインディアナやケンタッキーの多くの人がファンになって応援しているかというとそうでもありません。多くの人は、近くにあるプロ野球球団のシンシナティレッズを応援しています。地方のメディアへの登場も、やはり近くのレッズがダントツで多くなっています。

大学スポーツも同じ事で、FootballやBasketballもニューヨークやワシントンには全国的に人気のあるチームはありません(価値観の分散で、贔屓にされているチームも勿論あります)。ここ近年で戦歴が伴う有名校と言えば、Footballでオハイオ大学やミシガン大学、Basketballではコネチカット大学やデューク大学(ノースカロライナ)で大都市とは縁のなさそうな大学ばかりです。

それでも、当方の周りでこれらの強豪有名校が人気があるかというと、別の意味での一極集中を嫌うアメリカの国民性なのか、そうでもありません。やはり地元の大学、即ちルイビル大学やケンタッキー大学に目が向きます。

もし、日本でこの価値観があれば、地方の人は、野球や各種スポーツで有名な早稲田や慶応によりも、大分大学や静岡大学に目が向き応援に力を入れることでしょう。日本では、どういう訳か、甲子園の高校野球の大会でのみこの価値観が出てきて、地元(出身地と言うべきか)の高校の応援に力が入りますね。




アメリカの、この一極集中を嫌う国民性/価値観の多様化という国民性が、地方の大学でも大観衆を集めるという大学スポーツの人気を支えているのでしょう。---(続く、と思う)





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