アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“英語20年選手”の実力-------ペラペラに程遠い無骨な話し方
さてさて、当方はアメリカに来て20年が経過してしまいました。こちらでは家庭でこそ日本語ですが、仕事では周りに日本人もおらず殆ど英語。こちらの日本人コミュニティーとの付き合いも余り無く、日常の接触はアメリカ人のみ。又、自宅でのテレビや通勤時のカーラジオ等は現地の番組を視聴し、日なが英語を浴びているという、英語漬けの生活です。

英語の習得という面では、理想的な環境。日本の方は「アメリカで20年も経てば、さぞかし英語がペラペラでしょうね」と思われているでしょうが、その実態は...?

日本の英語勉強中の方からみるとペラペラでしょうが、英語社会の中に入るとペラペラには程遠い、爽やかでない無骨な話し方になると思います。




“英語20年選手”の英語の調子

“英語20年選手”の当方が、現在どんな感じの話し方になっているかをここに日本語に置き換えて紹介します。

会社での一コマです。生産現場で不良が発生しました。関係部署から原因を聞かれています。それに対する当方の答え(英語)を、日本語に置き換えると以下の調子になるかと思います(対訳ではなく調子を強調しています)。

『えーっと、それはでぃすね....いえぃーと...溶接...えー...この製品溶接の時でぃすね...あー、ギップ...ギャップ.....製品と冶具の間にガ...あー...ガタが存在したのが...理由...原因ではないかと思います.....あー』

流れるように行かず、詰まりながら、単語の言い替えをしながら、“あー、うー”の余計な間投詞が付いて回ります。勿論発音もネイティブ通りにいかず、話すスピードも当然ながらスローになっています。

自分自身の反省として、さすがに時制や動詞選択はそう間違えていないと思いますが、なんとも無骨でペラペラとは無縁のな話し方になっています。これは、どのシチュエーションの会話にしても同じ様な感じだと思います。

評価として

この無骨な話し方で、20年間なんとか糊口を凌いで来ている訳ですので、これが全くダメだという事でもないのでしょう。大方の意思は通じ、コミュニケーションは成り立っています。なにしろこれで生計を立てられています。この理由をいくつか挙げてみると、

1.当方のこちらアメリカでの存在意義は、英語そのものではなく、この不良の分析解決というマネジメント業務にある。

*英語の通訳や英語の先生であれば、上記のような話し方は失格になるかも知れませんが、当方の仕事はこのマネジメント。相手のアメリカ人も、まさかこの当方に立派な英語を期待しているわけでもなく、不良をどう改善させるかという事を期待しているわけです。それであれば、ペラペラではなく内容が伝わるのが第一義のポイントです。


2.世界各地からの人の流入の激しいアメリカ、さまざまな人種が融合しているアメリカでは、こういう“ペラペラ”でない話し方をする人はたくさん存在する。

*NPR(National Public Radio)というラジオ局の番組に、国際ニュースがあります。そこに登場する世界各地の人々の英語は、発音や言い回し、スピード等は母国語の影響を受けて、それはもうさまざまです。それを考えると、当方の上記の英語なぞはまだまだかわいいものです。

*又、アメリカ人でも人種や出自(フランス系、イタリア系等。又、アメリカ内出身地等)でこれまた千変万化です。こういう人達が、入り乱れて多様なコミュニケーションをしている、それがアメリカ社会です。


3.標準アメリカ人でも、会話のアクセントをつける時には、強弱をつけたりゆっくり話したり語順を変えたりしながら変化をつける。

*標準クラスのロールモデル的なアメリカ人でも、一本調子ではありません。話に強弱をつけたり、スピードに変化をつけたりで、多様な話し方をします。当方のペラペラでない話し方が受け入れられているのも、これにも理由がありそうです。


日本人英語学習者が目指すべき事

これから導かれることは、いくら英語に慣れてもペラペラになる事はありえないという事です(例外もいると思いますが、統計学的に)。

当方は、シャドーイングや音読等、ペラペラになる訓練をあまりしてきませんでしたが(社会人になり英語練習を開始したので時間が無かった)、それでも20年という歳月の英語環境で、英語に順化しても良いはずなんですが、やはり限界があるようです。ペラペラとは程遠い実力です。

先日件のNPRのラジオ番組に、日本人の国際派と呼ばれる人が出てコメントしていましたが、話す英語は日本人英語そのままでした。これは、ネガティブな批評ではなく、話している内容は良く伝わっており、いわゆる“立派”な英語でした。ここでは、どれだけ英語に慣れても出自の言語に影響されるという事を言いたいのです。

こうしたことを考えると、英語の目的がマネジメントや他の業務で、英語そのもので無い人々は、ペラペラになることに時間をかけるより、無骨でも自分の意思を伝えられる訓練をした方が良いと思います。

特に一般の英語勉強中の方々は、決して英語がペラペラになろうと思わずに効率的な勉強をしていただきたいと思います。



考えてみると日本時代、当方は母国語である日本語でも無骨な話し方で、ペラペラと爽やかな話し方とは縁遠い話し方でした。いわんや英語では...









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