アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
英語の冠詞-----“…a fixture….”でもう一つのfixture(生産補助具)を心配する英語圏人
久しぶりに、冠詞についてです。

以前のエントリーで、“不定冠詞のaはいくつかある中から一つ選ぶ場合”と上程しました。日本的には、aは、“ある一つの”の意味ではありますが、英語圏では、その時にコミュニケーションをとる側は、2個以上の母集団を想定しているという事です。

最近それを表す良い事例がありましたので紹介します。

もう一つの冶具は?

当方の会社では、新規立ち上げのプロジェクトが目白押しです。その中のXプロジェクト。

その会社(Xカンパニー)のMattが当方の会社を訪れて、状況を確認したいと申し出ました。以下メールでのやり取りです。


Subject: Visit from X company

Ichiro,

X company staffs would like to visit on November 18th at 10:00am to discuss the 2 parts you will be producing for them. They just want to see the process. We do understand that not all items will be in place at this time. Please confirm this is acceptable.

Thank you,

Matthew A. Hall
Sales Manager

それに対して、当方より了承の旨とそのプロジェクトの冶具(生産補助具)の準備状況を返事しました。

Matt,

This is Ok for us. We will have received a fixture for Y project by the end of week Nov. 14th .

Thank you,

Ichiro Wada

最終想定必要冶具は2個ですが、そのうちの1個のみ指定された日までに完了、もう1個は少し遅れます。そこで、このケースでは”…a fixture….“としました。

そうしたら、早速以下返事が返ってきました。

Ichiro,

So both fixtures will be in place?

Thank you,

Matthew A. Hall

この時点では、Xカンパニーには冶具をいくつ準備するとも連絡していません。文中にある2つのパーツは似通っており、統合型の冶具を作ろう(この場合冶具は1個)とも考えていました。

しかし、当方のメールで”…a fixture….“としたところで、英語圏人の冠詞に関する暗黙知により、母集団が2個(以上)と察し、「両方の冶具は着手しているんですね(もう一方の冶具もOK?)?」との確認が、間をおかずに返って来ました。


これに対して、当方からの応えは以下通りです。

Matt,

One fixture for the flat type might be delayed one week due to behind the fixture making process.

Thank you,

Ichiro Wada


もし、当方の最初の返事のメールで、”….the fixture….”と定冠詞を使ったならば、この時はコミュニケーション双方の側は、1個のみの冶具を暗黙知として確認し、従ってXカンパニーからの「もう一方の冶具もOK?」という問い返しも無かったでしょう。

日本では、定冠詞の”the”は、“既知のものにつける”と教わりますが、英語圏では上記のように“一つ(のグループ)のみ思い浮かべる物につける”という意味合いが殆どです。

日本語に無い、この暗黙知。”…a fixture….“で、相手に瞬時にもう一方の冶具を心配させるとは便利な(?)言語ですね。




新規の立ち上がりが目白押しで、ばたばたしている当方の会社です。現在の会社概況を説明する時には、あるプロジェクトを”….a project….”(沢山ある)と表現しています。それが、”……the project…..”(一つのみ)となると寂しいものですね。







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コメント
この記事へのコメント
お忙しそうですけれど、新規プロジェクトの立ち上げってめでたい(^^)/ 新規立ち上げプロジェクトは、a の大群で行きたいものですね!
こちら、土地しか売り物がないような山と入江の町も、だんだん元気が戻ってきていて廃屋だったところに新しいお店ができたりランチカートが来たり、楽しげです。
2014/11/19(水) 19:09:45 | URL | うろこ #-[ 編集]
Re: タイトルなし
うろこさん、

今回のエントリーの内容で締めると、そちらの町も、the storeやthe lunch cart からa storeやa lunch cartになってくると、にぎやかで楽しげになってきますね。

ある時、"....the first food restaurant in the town"のファーストフードレストランに行ってきましたが、それはそれは寂しいところでした。
2014/11/20(木) 09:45:32 | URL | indianaky #-[ 編集]
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