アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
“舌”に関する違和感----喋る事は良い事だ”とする英語圏と“沈黙は金なり”の日本
異文化の中で生活するという事は、いろいろな事に違和感を感じるものですが、今回のテーマの“舌”に関しても違和感を感じる最たるものです。

写真のアインシュタインとマイケルジョーダンの舌出し。日本人であれば(アジア人全般?)こんなに舌も長くなく、また白熱の競技中に舌を出すと舌を嚙んでしまいそうではないか、と心配になります。

日本では、まずお目にかかれないシーンですね。

th.jpg

michael-jordan.jpg




舌を出す事

日本では舌を出すのは、何かの間違いの照れ隠しや、「アカンベー」の時の他人を揶揄するサイン位です。決してノーベル賞級の科学者や、スポーツ選手が公然と舌を出す事はありません。

ところが、こちらアメリカでは舌を出す事のの概念が違うのか、体の構造が違うのか、よく舌を公然と出しているのを目にします。上記のお二人だけでなく、他のスポーツ選手やロックバンドのメンバーの舌出し写真もありますね。先日も、ある市中のパレードで演奏中のロックバンドが、演奏の終わりに舌出しをして決めていました。

言語上THとLの発音が舌を突き出さねばならない英語圏では、一般生活でもよくこの舌出しに遭遇します。会話で一番良く使われる“Thank you.”や“Please.”からして、この発音が含まれて居ますので、相手がこの舌を出す姿をよく目にします。

日本人からすると「アカンベー」をされているようで、最初はやや違和感を感じますが、慣れるとなんでもなくなります。

舌に関することわざ、日米比較

この違いは舌に関することわざにも現れているようです。“喋る事は良い事だ”とする英語圏では、ことわざを見てもそう否定的なものはありません。しかし、“沈黙は金なり”、“腹に持ってて口には出さず”の日本からすると、ネガティブなことわざが並びます。
下記に、ウィキペディアに乗っていることわざを並べて比較してみました。英語版の日本語訳は、感じが出るように当方の大幅な意訳です。
 
tip-of-the-tongue phenomenon-------(言葉が出てこない)
tongue in cheek -------------------------(茶化す事)
tongue twister-----------------------------(舌/口が回らない)
tongue-tied--------------------------------(言葉にならない)
cat got your tongue---------------------(寡黙な時)
bite one's tongue------------------------(言葉を飲み込む)
slip of the tongue------------------------(舌が滑る)
Speaking in tongues-------------------(ダジャレ)
forked tongue----------------------------(口から出任せ)
silver tongue-----------------------------(立て板に水を流す)

二枚舌
舌の根の乾かぬうちに
舌禍/舌が滑る
嘘をつくと舌を抜かれる
口舌の徒
舌鋒鋭い
舌を巻く
筆舌に尽くし難い

英語圏でも、あまりに喋りすぎる人は眉をひそめられるもので、”Much talker”や”Serial speaker”といってあまり歓迎されませんが、それでも社会のベースは“喋り捲るをよしとする”ですので、これらのことわざにも違いが現れています。



こちらの人達は、夫婦や親子で電話していると、電話の最後に”I love you”と締めますが、この親愛の情を表す最たるもののこの時でさえ、“L”の音で舌が出ています。これも最初は違和感を感じたものでした。



(以下舌に関するウィキペディアからの抜粋)

Figures of speech[edit]
The tongue can be used as a metonym for language, as in the phrase mother tongue. Many languages[15] have the same word for "tongue" and "language".
A common temporary failure in word retrieval from memory is referred to as the tip-of-the-tongue phenomenon. The expression tongue in cheek refers to a statement that is not to be taken entirely seriously – something said or done with subtle ironic or sarcastic humour. A tongue twister is a phrase made specifically to be very difficult to pronounce. Aside from being a medical condition, "tongue-tied" means being unable to say what you want to due to confusion or restriction. The phrase "cat got your tongue" refers to when a person is speechless. To "bite one's tongue" is a phrase which describes holding back an opinion to avoid causing offence. A "slip of the tongue" refers to an unintentional utterance, such as a Freudian slip. Speaking in tongues is a common phrase used to describe glossolalia, which is to make smooth, language-resembling sounds that is no true spoken language itself. A deceptive person is said to have a forked tongue, and a smooth-talking person said to have a silver tongue.

文化の上での舌[編集]
舌は喋ることの象徴であり、「二枚舌」、「舌が回る」などの表現に使われる。「嘘をつくと閻魔大王に舌を抜かれる」などもこれであろう。また英語、イタリア語、ハンガリー語などのように舌を表す単語そのものが言語を意味することがある。味覚に結びついた表現としては「舌が肥える」などがある。
「舌を出す」や「舌を入れる」などは上記とはやや意味が異なる。表情としては、一般に舌を出すのは普通の状態とは見なされない。アカンベーのように侮蔑の表現になったり、失敗をごまかすなど笑いを誘うものとなったり、あるいは色気を演出する物となる例もある。
仏教における仏陀の特長の一つに、舌が大きくて顔全部を覆える、というのがある。
• アルバート・アインシュタイン:舌を出した肖像写真が有名




スポンサーサイト
コメント
この記事へのコメント
コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック