アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
グローバル人材の要件-----こんな作文をする、経済産業省の“家臣”は、グローバル人材の要件から外れているのでは
「グローバル人材の要件」についていろいろ検索していたら、(前回エントリーで述べた様に)“お上”の方からいろいろ出されていましたが、文科省に続いて経済産業省の方からも重複して、以下が出されていました(ご苦労な事ですが、我々の税金が....)。

それによると「グローバル人材」とは、

『グローバル化が進展している世界の中で、主体的に物事を考え、多様なバ ックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に自分の考えを分かりやすく伝 え、文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗 り越えて、相手の立場に立って互いを理解し、更にはそうした差異からそれ ぞれの強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み 出すことができる人材。』

経済産業省 グローバル人材育成委員会

この文面、4~5回読むまでは、何を書いているのかさっぱり分からない文章でした。主語述語がはっきりせずに、代表的な冗長、難解な文章でした。当方の部下でこういう文章を書いてくると、これは将来のグローバル要員には推薦できないな、という感じです。

“お上”の“家臣団”は海外赴任というのが無いから、こんな文章を書くのかなぁ。




グローバルのコミュニケーション

グローバルではないにしても、現在のスピード社会における日本の企業社会でも、はっきり言ってこんな冗長な文章は困ります。こういう文章を、即断即決の企業幹部に上申若しくはプレゼンしても、「何を言いたいのだ!」と罵声が飛んでくるのが相場でしょう。

現在の企業社会では、大抵こういう場合箇条書きでかつメリハリをつけて表現します。当方が一つお手本を。

『グローバル化の要件

1. 主体的に物事を考えることが出来る事。

2. 自分の考えを分かりやすく伝 えることが出来る事。
(多様なバ ックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に)

3. 相手の立場に立って互いを理解し出来る事。
(文化的・歴史的なバックグラウンドに由来する価値観や特性の差異を乗 り越えて、)

4. 強みを引き出して活用し、相乗効果を生み出して、新しい価値を生み 出すことが出来る事。
(そうした差異から)』

中身はさておき(この要件って、グローバルっていうか、国内でも企業人、事業人として基本要件ですよね)、これ位にまとめると、大分はっきりしてくるのではないでしょうか。

われわれがこちらアメリカで仕事をしていると(グローバル人材の一員として定義して頂いて良いと思いますが)、上申もしくは下達の文章を即座に英語に変換しなければなりません(というか、その習慣がついている)。こちらのコミュニケーションの形態は、結論が先、次に理由を述べていく形が主です。そういう意味で、冒頭の文章はなんとも英語に変換するのに苦労します。

翻ってみると、お手本の文章は(英語力はさておき)理にかなっており、かなり変換しやすい文章になっています。

尚、英語に変換するとその言語の性格上、文章を関係詞で繋いだりで、かなり冗長になりがちです。英語ではまず箇条書きにするという事は少なくなります(全く無いわけではない)。それにしても、まず日本語の言わんとする事が冗長で中身が摑みにくいとなると、コミュニケーションという面で問題ですよね。

この冒頭の文章は、超優秀頭脳集団の、“お上”の“家臣団”にはなんていうことの無い、平易な文章かもしれませんが、毎日戦場を駆け回っている実戦部隊の者にとっては、難解な困った指示です。

是非本件2項で謳っているように、

自分の考えを分かりやすく伝 えることが出来る事。
(多様なバ ックグラウンドをもつ同僚、取引先、顧客等に)

を実践していただきたいと思います。




更に言うと、あら捜しは本位ではありませんが、当該Websiteの本報告書の所に“Report(English)”の項がありました。英語でどんな表現を使っているのかな、と思ってみたら”Not Found”で準備されていませんでした。これを未完にしておくというのも、グローバル人材の要件から外れていないか?





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