アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
アメリカの州知事の慎ましやかな出張旅費------アメリカの税金の考え方と舛添東京都知事との対比
舛添東京都知事の高額出張費、政治資金私的流用、公私混同、(標題はもうなかったっけ?)が問題になっています。洋の東西、政治家や官僚が係わるとどこでも起こりがちなことですが、こちら税金の使途の監視の厳しいアメリカでは、多少ブレーキが効いている様な感じです。

今回は特に出張費について、取り上げます。

こちらケンタッキー州の知事も、企業誘致等で出張します。前の知事が在職8年間で33回の出張(国内国外)していますが、その合計金額が45万ドル(約5千万円)でした。東京都知事の海外出張1回分ですね(セキュリティー要員の費用は含まれていないそうですが)。

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(舛添氏著書。「なるほど、こうなるには、ああでなければ....」

アメリカの税金の考え方

数年前のラジオの番組の事です。番組のあるコーナーに件の州知事が出演して、日本への出張予定を説明していました。こちらの知事の第一の責務は経済活性化。特にトヨタを初めとする日系自動車関連企業誘致で成功しているので、その関連を拡大させようと力が入ります。

その出張の意義を力説していましたが、しきりとBudget(予算)という言葉がついて回っていました。あとで話を総合すると、こうした経費の使途は住民の監視が厳しいので、まず事前に予算をオープンにして実施し、実績は活動後都度公表するという方式をとっているそうです。それで懇切丁寧に説明していたのでした。

こういう番組で視聴者から出てくる言葉が、”our money”という言葉です。これは勿論税金の事です。

こういう環境では当然お金の使い方もシビアになってきます。自治体の収支が悪くなると、年度の途中でも各種予算のカットが行われます。叉、反対の場合は、収支好転で余剰が出ると各戸に還元するという事もあります。大分以前に当方の居住しているインディアナ州でこの還元が行われ、100$(1万円)ちょっとですが、受け取った事があります。

こういう事を行える知事が良いリーダーと評価されて、人々の尊敬を集めるわけです。

この考え方の日本との決定的な背景の違いは、納税の申告を各個人で行うという事にあるかもしれません。事業体勤務者も源泉徴収で税金を事前に引かれますが、最終的には各個人で年度末(アメリカは夏。締め切りは3~4月)にTax reportを提出、不足があれば追加で送金(送Check)しなければなりません。

これが事業体頼みの日本とアメリカ(他世界各国)の大きな違いで、住民の税金の監視が比べ物にならないくらい厳しくなるのだと思います(なりますよ、そりゃ)。

イギリスではありますが、BeatlesもTaxmanという曲で嘆く理由が分かるというものです。

ケンタッキー州知事の質素出張旅費

こういう風土での出張態様は、舛添東京都知事の態様とは相当違うものになっているようです。

前の知事が在職8年間で33回の出張(国内国外)していますが、その合計金額が45万ドルでした。東京都知事の海外出張1回分。

一回の出張で一番高額だったのが、シンガポール、台湾、日本を廻った12日間の出張。これで合計4万5千ドル(約5百万円)との事。こちらの出張費紹介記事も”The total cost to taxpayers was XXX$”となっており、納税者重視の意識が高いですね。

トップダウンのお国柄ですので、一般企業だけでなくこういう自治体も、お供の人数も少なくなる傾向にあるようで、これも出張旅費低減の一因になっているのかもしれません。




冒頭の写真は、大分前の舛添氏の著作「定年後極楽生活入門」。なるほど今問題になっている様な舛添氏の税金の考え方でないと、定年後「極楽生活」は送れないかも知れませんね。




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