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アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
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企業不祥事の日米対比研究-----“We(我々は)”と“ABC Inc.(会社名)”の表現の違いによる、会社への従属感の違い
近年、日本の物づくりを揺るがす品質面や経理面での不祥事が続いています。

最近、当方の日本の親会社からの、一片のE-Mail文中にあった、自社の事を「我々は」と書いている表現を見て、日本とアメリカの会社への従属感の彼我比較に思いを馳せ、不祥事発生要因を考えてみました。





親会社からのE-mail

以下の英語文は、当社日本本社の社長(日本人)からのE-Mail(英文)です。当方が、拡販客先訪問の報告をしたレポートに対する指示で、「うちはもっと売り上げ(Added value)を増やさなければなりませんね」という返事です。

このやり取りは、米人も混じっているので英語でやり取りをしています。国際化が大層進んだ会社である、とかの感慨はさておき、文中の“We”の使われ方にご注目。

【Ichiro-san,

Thank you for your report.

I also feel that we need to add/increase more
added value for ABC Company !

Let's make it happen next year !】



日本では、「会社」が、「うちは....」や「我々は...」になり、英文を書くと、”we need to add/increase ….”となりますね。下記の社長の文面がそうです。当方もこの様に書きそうです。

こちらアメリカでは、「うちは....」では、大抵、会社名で”ABC Inc.(仮の会社名) needs to add/increase….”となります。

表現の違いが明かす、会社への従属感の違い

これは、会社への従属間の違いが現れている様です(卵が先か、鶏が先かではありますが)。この、強すぎる従属感が、最近日本で立て続けに起こっている、品質面、経理面での不祥事の要因の一つになっているのでは無いでしょうか。

以下が、不祥事発生思考過程ではないでしょうか

日本-----「我々」----“We”-----会社への従属感が強い------(会社を守ると称する)不祥事が発生しやすい。

アメリカ----「(三人称の)会社名」----“ABC company”------(三人称であるからして、どこか他人行儀で)会社への従属感は弱い-------不祥事発生しにくい

最近の例を、日米比較をすると、


「我々は、会社の品質成績を向上させねばなりません」------日本

「三菱社は(匿名でなくゴメン)、会社の品質成績を向上させねばなりません」-----アメリカ(日本語訳にすると)


これを、10回位繰り返し暗唱すると、じわりと会社への従属感の違いが出てくると思います。日本では、「我々」の会社であるからして、「我々」の不都合な検査データやシステムは何とか良くしたい(改竄)、という流れになったのでは無いかと思います。

何とか良くしたい、が改善であればすごい強みで、従来の日本の高品質はこの従属感の強さに裏打ちされていたのでしょう。しかし、それがプレッシャーになり追い詰められると、改竄という事態になったのだと思います。会社への強い従属感があだとなったのでしょう。

アメリカでは、こういう場合は、大抵会社名の“ABC company…”と書きます(100%とは言えませんが)。これは、少し会社との距離を遠ざける気分がしませんか?なにせ三人称。どこか他人行儀な感じがします。

上の「三菱社は(匿名でなくゴメン)、会社の品質成績を向上させねばなりません」にしても、“三菱グループは、その昔岩崎某が設立した会社で、現在は多様な株主の所有する会社。経営は、雲上人の経営者が行っている。その会社の品質成績を向上するには、会社の全ての組織を駆使してやっていかねば“と思うものです。

プレッシャーは無いことはないでしょうが、改竄というところまで行く事は少ないでしょう(100%そうでは無いですが)。



企業不祥事の日米対比研究家(?)としては、不祥事の要因は、終身雇用制や年功序列制等の日本的経営制度が要因だと思っています。今回の表現の違いもそれから来ていますよね。研究当事者としては、「うちの会社」もこの轍を踏まないようにしなければ(うーむ....長年の価値観はなかなか変わりませんね)。




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