アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
度量衡法の与える計算能力の優劣への影響―――草の根評論家の見る日本とアメリカの計算能力発達のメカニズムの差異
アメリカの学校を含む社会では日本人(アジア系の人々)の計算能力の高さというのは有名になっています。この原因には諸説あると思いますが、アメリカではヤードポンド方のややこしさが計算能力の発達を阻害していないだろうかというのが今回の主題です。

日本では度量衡法はすべからく10進法です。1mm、1cm、1mと10の倍数で繰り上がっていきます。これだと計算も楽です。小さい頃から指を折りながらでも計算する癖がつき、計算能力が上達していきます。

アメリカはなかなか複雑です。1インチ、1フィート(12インチ)、1ヤード(3フィート)、1マイル(1,760ヤード)と繰り上がり倍数は様々です。こうなるとはなから計算しようという気持が起きません。よって計算能力の向上はありえません。

これを日米の実例を挙げながら検証していきたいと思います。

20フィートの長さの材料から1.5インチの製品を使ったら残りは?(1フィート=12インチ)――20mの長さの材料から1.5mの製品を使ったら残りは?

先日いちろうの会社のThomと材料の算定をしました。Thomはこの材料手配の担当で非常に頭の切れる男です。しかしThomは上記の計算を黒板にやりかけて、うなりだしどこかへ行ってしまいました。ヤードポンド法に慣れているはずのアメリカ人でも12進法はやっかいなようです。

これは日本のメートル法の例では簡単ですよね。10進法のおかげです。この積み重ねが計算能力の差になるのではないかと思います。

当社は45,000平方フィートの大きさの工場の建物です。敷地は8エーカー有ります。建蔽率は?(1エーカー=43,560平方フィート)―――当社は4,000㎡の大きさの工場の建物です。敷地は32,000㎡有ります。建蔽率は?

面積では通常建物は平方フィート(Sqft)で表し、土地はエーカーで表します。こうなると換算は全く暗算不可能となります。上記のアメリカ版で計算機なくて算出できる人は皆無ではないでしょうか?日本の例では暗算で約1/8と出ますよね。

アメリカ人は例題のような土地の面積比率の計算は完全に念頭に無いようです。建蔽率などという、ちまちましたものはこの広大なアメリカでは必要ないのかも知れません。

1.06$の買い物をしました。手元にある(一番流通している紙幣硬貨の)1$札と25セント硬貨で支払いました。おつりはいくら?――106円の買い物をしました。手元にある(一番流通している硬貨の)100円硬貨と10円硬貨で支払いました。おつりはいくら?

度量衡法とは離れますが、アメリカは貨幣制度も計算を難しくしているようです。アメリカ人は時間であれ貨幣であれクウォーター(1/4)制度が好きな国民のようです。

Footballであれ、Bascketballであれ15分づつのクウォーター制です。子供のサッカーの試合もクウォーター制でやっているのにはびっくりしました。

貨幣も25セントがあり一番流通している硬貨です。これが混じると計算はやっかいになります。日本では50円はありますが10進法で簡単に計算できます(50円も10進法か?)。小学校低学年位から暗算で出来てしまうのではないでしょうか?

アメリカではこの例のように25セントが混じると、なかなか小学校低学年で暗算でやれる子供は少ないのではないでしょうか?

因みにアメリカ人はお金を足しながら数えるようです。即ち上記の例では

「1.06$から1.25$にする為には、1.07、1.08、1.09、1.10と4セント。これに1.11$から1.25$までの15セントを足すと19セントだ!!」という様にです。


結論付けると、上記の様な色々な積み重ねの差が計算応力の差になって表れているのではないでしょうか。

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