アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
日本サッカー躍進のための草の根提言―――メキシコオリンピック銅メダルから学ぶ提言「シュートはアメリカまで」
今回のワールドカップ、日本サッカーは決勝トーナメント進出を期待されながらも予選リーグで敗退してしまいました。いろいろ敗因は検証されていると思います。ここは1968年のメキシコオリンピック銅メダル獲得の快挙を見てきた生き証人が(化石かも)、歴史に学べという事で草の根的提言をしたいと思います。

1968年は日本サッカーにとっては躍進の時でした。杉山、釜本という逸材が揃いメキシコオリンピックで銅メダルを獲得しました。当時と現在ではサッカーの質もレベルも違いますが、現在見失っている本質というものが当時のサッカーにはあったのではないでしょうか?


「シュートはアメリカまで」

今回のワールドカップでは柳沢選手のクロアチア戦のシュートが問題にされています。確かにあのときのセンタリングはシュート性の速いセンタリングでシュートには難しかったかもしれません。しかし柳沢選手が思い切ってシュートを打ってくれていたら何とかなったのではと思います。

現在サッカーではシュートはゴールへのパスだと、位置づけられています。これはブラジルサッカーが日本に導入された頃から言われ始めました。即ち力いっぱいシュートして外すよりゴール枠内を狙ってコントロール主体で蹴りなさい、というものです。現在サッカーの申し子の柳沢選手にはこの意識が満ちているのだと思います。

メキシコオリンピック当時の名ストライカー釜本選手に言わせれば(現在釜本氏はサッカー協会副会長という役職ですから軽々な事はいえないと思いますので草の根評論家が本人の気持、当時を知っている人々の気持を代弁します)、

「そんなもん、ちまちま蹴っとらんとどかんと蹴らんかい。シュートがキーパーに当たったらキーパーごと押し込むくらいの強さで蹴らにゃー」

当時のシュートは目一杯蹴ったものでした。釜本選手のシュート力は伝説があり、当時の日本リーグのあるキーパーは釜本選手のシュートを受けたら手の指が裂けて何針か縫ったそうです。

又、メキシコオリンピックの3位決定戦(対メキシコ。2-0で日本の勝ち)での釜本選手の2点目は、釜本選手のシュートが相手のキーパーの正面に行きましたがシュートが強く相手の股間を抜けてゴールインしました。

今回も柳沢選手にこれくらいの気概があれば、あのセンタリングに対し「どかんと蹴る――>ボールがキーパーに当たるかも知れないがキーパーは勢いに押されて、ボールはゴール内へ」というシナリオが描けたのではないでしょうか?

この気概は柳沢選手のこの時のシーンだけではなく、得点力不足といわれている日本サッカー全体に言えると思います。①ゴールから遠かろうが近かろうがゴールが見えたらとにかくシュートを狙う、②シュートを“ふかそうが(シュートが大きく上方に行く事)”キーパーに当たろうが強く蹴る、という意識が得点力を高めてくれるのではないでしょうか?

当時バックのクリアーも牧歌的で、今みたいにクリアーは味方に繋ぐ事などという高度な事はありませんでした。とにかく中途半端にならずに大きく蹴れ、ということが推奨されました。

当時のコーチであったクラマーさんはこれを「クリアーは横浜まで(当時は東京の国立競技場で試合が行われる事が多く、東京から横浜まで、即ち大きく遠くへ蹴りなさい)」と比喩して選手に指導したそうです。

現在は通信交通網の発達で地球は狭くなっています。これを借りて現代版日本サッカー界への得点力不足の解消の提言として、

「シュートはどかんとアメリカまで」。
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コメント
この記事へのコメント
ワールドカップ
なんか今回のチームはまとまりに欠けていたというのが印象です。選手同士、心が通い合っているという気がしませんでした。

柳沢は、以前代表合宿をぬけだして恋人に会いに行ったときから大きらいです。ゴン中山みたいに、サッカーのこととなったら無我夢中でまじめにすべてをかけるという意識がかけているんじゃないかと思います。

それから、中田ですが、好きな選手だけど、もう少しふところの深さがほしいなあと思います。他の選手が中田に対して遠慮しているような雰囲気を感じます。

とにかく、日本にとって今回は苦い思い出になってしまいましたね。残念です。
2006/07/03(月) 11:49:07 | URL | Miyuki S/Ohio1982oh #-[ 編集]
プレースタイルも中山はがむしゃらでしたね。シュートも身体ごとボールをゴールに押し込む、というものでよくゴールのネットに絡まっているシーンがありましたよね。

似ている所ではワールドカップ得点王にもなったイングランドのゲーリーリネカーでしょうか?彼も泥臭い得点をあげていました。

ロナウドの前のワールドカップ累計得点王の西ドイツのゲルトミューラーも武骨な選手でしたが決めるところは”どかん”と決めていましたね。

こんな選手が欲しいですね。

2006/07/04(火) 01:44:12 | URL | いちろう #-[ 編集]
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