アメリカ中西部での生活、仕事、英語、スポーツ、文化に関する草の根評論
日本サッカー躍進のための草の根提言―――才能ある子供たちのやる気を繋ぐためのスポーツ活動の季節ローテーションを
サッカー界のロールモデルは昔からドイツを始めとする欧州です。多くのスポーツクラブが有り、サッカーを始めとする屋外スポーツは緑の芝生で老若男女スポーツを楽しめ、その中から次代の才能ある子供達が出てくる、というものです。

アメリカでは基本的には学校スポーツとプロスポーツから成り立っており、欧州とは少し趣を異にしています。即ちクラブスポーツはそう盛んではなく学校スポーツが盛んです(欧州型スポーツクラブの意です。いわいるコミュニティーの帰属意識に根ざすクラブ的な活動は欧州の血を引いているのか存在します)。

アメリカでは、フットボールにしろ、バスケットボールにしろ新人選手の供給源は大学(一部高校)です。こちらにはプロスポーツ球団、クラブがたくさんありますが下部組織がありそこで選手を育成する、という考えもシステムも全くありません。全て大学を始めとする学校スポーツ界からの選手の供給に頼っています。

こちらではこの学校スポーツ界のシステムに一工夫しています。このシステムの寄与により、サッカー界では超一流までは今一歩ですが、スポーツ全般でいえばスポーツ超大国です。

日本のサッカー界の現状を分析し次の飛躍のために、アメリカの学校スポーツ界の方法を参考にするのも次世代のために必要なのではないでしょうか。

スポーツ活動の季節ローテーションを

日本のサッカー界いやスポーツ界で問題になるのが、①若年層からのトレーニングのしすぎによる燃え尽き症候群の発生、②それに伴う身体各部の故障の発生、です。これにより才能ある子供達が上のレベルを目指す事も無くなり且つネガティブな感情を持つ事さえ出てきます。

アメリカの少年スポーツ、即ち学校スポーツの現状を見てみましょう。アメリカではこれに対処して学校レベルで次のような通達を各部に出しています。

即ち、スポーツの種目は季節ごとに決められており、春先は野球、夏場はゴルフ、夏場から秋口はサッカー、フットボール、冬はバスケットボール、等です。一年を通しての同じ種目の試合を行う事は禁止されています。練習すら出来ません。

例を挙げると、Johnyはスポーツ好きな子で、春先は野球で活躍し、夏場からはゴルフ、秋口からは肩の強さを生かしフットボールのQBを行います。野球、ゴルフ、フットボールのトレーニングと少しずつ違います。これが身体にも均等に負荷がかかり全身の強化に役立ち、何よりも毎シーズン新しいことへのチャレンジと云う事で精神的にも非常にリフレッシュ出来る、と言うものです。

これは同じ種目を続ける事による体の障害の発生を防ごうと言うのが一義な様です。しかしこれを良く観察すると思わぬ副次効果があります。即ち、①選手がリフレッシュして生き生きと季節毎の新しい競技に挑戦している、②幅広い優秀な子供達がいろんな競技に挑戦している、というものです。

この中から多くの可能性を探りながら、自分の身体の成長に見合うスポーツを見つけ出して挑戦していく、と云う構図が描けます。日本の様に「このスポーツ一筋」で猛練習をして怪我をして終わり、他のスポーツのチャンスも無かったということはありません。

バスケットボールのスパースターだったマイケルジョーダンも一時期野球を目差してバスケットボールを引退しました。またゴルフのフィルミケルソンも野球を目差してテストを受けました。

これも皆学生時代からそういうシステムがあり何種目ものスポーツに挑戦してきた実績、それを許容する文化があったから可能になったのでしょう。この挑戦が、ジョーダン、ミケルソンの心身両面でのリフレッシュになり彼らの更なる業績の積み上げになったのではないでしょうか?

日本もこのスポーツの季節ローテーションシステムを取り上げることにより、選手の身体の故障を防げ、精神的にリフレッシュ出来、スポーツにそっぽを向いていた優秀な少年の獲得が可能になってくるのではないでしょうか。

サッカー界も学校スポーツの激しい練習で心身ともに疲弊し、上を目指せる子達も燃え尽きてしまうということが無くなり、もっと広くフレッシュな人材がJリーグに登場するのではないでしょうか。
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コメント
この記事へのコメント
これは地域で違うようですね。
私の住んでいる町ははサッカーが盛んで、4000人の小学生がクラブに属して、春と
秋の二シーズンに試合をしています。これが高校になると
数百人にまで減ります。高校での冬のサッカーシーズンの時にはクラブはお休みです。学校のサッカーチームのコーチも、他のシーズンは、クラブでサッカーをすることを勧めています。息子は秋に、クラブサッカー、冬には高校のサッカーチームで、春はバトミントンを高校チームでしていました。
別の町に住んでいる私の姪達は、高校でのシーズン以外の春、夏、秋のクラブでのサッカーをして、そのうえ高校では、サッカー以外にも水泳(秋)や、クロスカントリー(秋)、をしています。彼女らは通年サッカー、プラスです。
2006/11/20(月) 11:02:50 | URL | calperch #-[ 編集]
こちらは中西部の田舎なので、今まで経験した中では正式なクラブはありませんでした(都会に行くとわかりませんが)。わずかにあったのがコミュニティのボランティアがコーチをするチームでした。これもサッカーの場合春先からの季節限定でした。
そちらの方はクラブ組織が拡充されているようですね。
2006/11/20(月) 12:08:35 | URL | いちろう #AtOU8eDY[ 編集]
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